Yayga!

イェイガ!(Yay!+映画)- 叫びたくなるような映画への思いを書き殴ります

『2019年に観た映画ベスト10』

皆さん、こんにゃちは。
 
表題の通りです。お友達のブロガーが、こぞってテンテン言い始めたので、私もやりたい。ただ、沢山の中から限られた件数を選ぶのが苦手です。そこで、製作や公開年に関わらず今年観た映画のベストを考えてみました。
 
ちなみに、友人のS氏が毎年、頼んでもないのに「オレのベスト10」を送ってくるので、「今年は?」と訊いたら、「今年のベストの発表は31日に決まってるだろ」と言われました。まあ、そうね、暫定ね。
 
本日はリトル・ヤナギヤと共に、ゆるっとお送りします。長いです。
 
 
◇10位から1位
 
第10位 『アナと雪の女王2』(2019)
2019年製作/103分/アメリ
監督:クリス・バック ジェニファー・リー

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リトル・ヤナギヤ「この映画、子供たちと観に行ってたわね。席についた途端、子供じゃなくてあなたがポップコーンをぶちまけたのよね」
やなぎや「まあ、そうです。」
リトル・ヤナギヤ「アナと雪の女王(2013)は好きなの?」
やなぎや「普通かなあ。圧倒的に2がよかった。エルサが自分の出生の謎に食らいつくように迫るときのスピード感が素晴らしかった。アアーアアー♪のメロディも忘れられない」
リトル・ヤナギヤ「そういえば最近、あなたの息子が鼻ほじってパクッて口にしたの見て仰天したんだけど。前作でクリストフが言ってたわね、『男はみんなやる』って」
やなぎや「シー、うちの息子の恥を晒すな!・・・びっくりして怒ったんだけど、ホントに男は皆やるのかな?」
リトル・ヤナギヤ「天下のディズニーが言ってんだから間違いないでしょ」
 
 
 
第9位 『ONCE ダブリンの街角で
2006年製作/87分/アイルランド
監督:ジョン・カーニー

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リトル・ヤナギヤ「『はじまりのうた』(2013)でお馴染みのジョン・カーニーがその前に撮った作品ね」
やなぎや「全体的に暗いしハンディカム(多分)の映像は見にくいし、お世辞にも綺麗とは言えないんだけど、歌がいい!楽器店で二人が歌を合わせるところと、ヒロインが夜道を歩きながら歌うシーンが好き」
リトル・ヤナギヤ「歌がいい、しか言えないからレビューを書かなかったのね」
やなぎや「まあ、そうです。主人公
二人には、それぞれ引きずっている相手がいる。でも惹かれ合っていて、互いを支える様子が音楽を通じて静かに描かれていくんだよ」
リトル・ヤナギヤ「惹かれ合ってもすぐに寝ないところが、アメリカ映画と違って慎ましいわよね」
 
 
 
第8位 『勝手にふるえてろ
2017年製作/117分/日本
監督:大九明子

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やなぎや「これは良かった」
リトル・ヤナギヤ「『これは良かった』しか言えないからブログに書かなかったのね」
やなぎや「まあ、そうだよ。松岡茉優が素晴らしかったし、ぞっとするくらいリアルだった」
リトル・ヤナギヤ「好きだった人に覚えてもらってないとか、そもそもホントにその人のことが好きだったのかも実は分かってないとか」
やなぎや「そうそう。本人は善意のつもりの友達のお節介が許せなかったり」
リトル・ヤナギヤ「でも、人と関わらずに閉じこもっては生きていけないもんね」
やなぎや「渡辺大知も良かった。最後にドアに足を突っ込んで、松岡が守っていた聖域にずいずい入って来るとこが好きね」
リトル・ヤナギヤ「松岡に自己紹介するときの『俺のこと知ってくれてます?』がキモかったじゃない」
やなぎや「確かに気持ち悪かった~、『知ってます?』でいいじゃない。でも、それも妙にリアルだった」
 
 
 
第7位 『レスラー』
2008年製作/109分/アメリカ・フランス合作
監督:ダーレン・アロノフスキー
 
 
リトル・ヤナギヤ「レビュー上げたあとに『娘がかわいそうすぎる』って人も結構いたわねえ」
やなぎや「言われて私も『ありゃ、ないよな』って思った。けど、ラムの無骨さがいとおしくて」
リトル・ヤナギヤ「やっぱりベストはあのシーンよね」
やなぎや「ラストで跳ぶところ!」
リトル・ヤナギヤ「ちっげーよ、惣菜売り場を、めっちゃ回すとこだよ!」
やなぎや「・・・いきなり怒らないで」
リトル・ヤナギヤラム・ジャムラム・ジャム!(`□´) 」
 
 
 
第6位 『駅馬車
1939年製作/99分/アメリ
監督:ジョン・フォード

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リトル・ヤナギヤ「今更!?」
やなぎや「今更ながら荒野の決闘(1946)と続けて観ました。良かった」
リトル・ヤナギヤ「どちらも、馬車と馬の爆走シーンがド迫力だわよね」
やなぎや「そうそう・・・。ところで、2019年中にはっきりさせておきたいことがあるんだけど」
リトル・ヤナギヤ「なに?ダンナから回収できてない雑費の額?」
やなぎや「『シーン』と『シーケンス』が未だによく分からんと。例えば、上で『シーン』と言った馬車と馬の場面は『シーケンス』が正しいのかな」
リトル・ヤナギヤ「そんなの私が知るわけないじゃん。適した人を呼びましょうよ。
ちょっと、ふかづめさん、ふかづめさん(ドンドンドン!!)。シーンなのシーケンスなの!?とっとと答えるんだよォォ
やなぎや「ちょ、やめて!前にふかづめさんちドンドン事件で怒られたんだから!」
 
リトル・ヤナギヤ「で、『駅馬車』のどこが良かったの?」
やなぎや「乗合馬車が町から町へ人を運ぶわけだけど、その中の人間模様が良かった」
リトル・ヤナギヤ「『荒野の決闘』も同じよね。弟殺しと牛泥棒を追っていたはずなのに、保安官になって街に居ついちゃって、一目惚れしてダンスまでしてるぞオイ」
やなぎや「ジョン・ウェインの、演技してんだかしてないんだか分からない演技が魅力的だった。ブラっと来てブラっと帰る、みたいな
リトル・ヤナギヤ「日本映画で言うと、三船敏郎っぽいわね」
 
 
 
第4位 『駆込み女と駆出し男
2015年製作/143分/日本
監督:原田眞人
 
 

リトル・ヤナギヤ「・・・?5位がトンだわよ」
やなぎや「第5位はギレルモ・デル・トロパシフィック・リム(2013)です。ぱちぱちぱち」
リトル・ヤナギヤ「なんで書かないの」
やなぎや「綺麗と熱いと面白かった、しか言えないから。こういうの、感想書けないやつなんだよ~。とにかく5位は『パシフィック・リム』です!」

リトル・ヤナギヤ「まあいいや。で、4位これね~」
やなぎや「言葉もなにもかも情報量が多いから苦手な人もいると思うけど、美しくてパワーがある作品だった。あとやっぱり時代劇が好きね」
リトル・ヤナギヤ「あの場面で、全部持っていかれるわ」
 
ヤ&や「べったべった、だんだん!」
 
リトル・ヤナギヤ「原田眞人監督は好き?」
やなぎや「全部観ているわけじゃないけど、面白い試みをする監督だと思っていてチェックはしてる。来年5月、山田裕貴主演の『燃えよ剣が楽しみ!」
リトル・ヤナギヤ「主演、違うわよ」
やなぎや「え!?・・・山田くんは徳川慶喜役!?主演は岡田准一??土方には年齢行き過ぎでしょ。山田くんでいいよ、きっとうまくやるよ?」
リトル・ヤナギヤ「だからって、いきなりあのレベルの主役はないわよ」
やなぎや「それより今、もえよけんって打ったら『萌えよ健』って出てきたんだけどww健だれww草生える」
リトル・ヤナギヤ「今年一番どうでもいいわ」
 
 
 
特別賞
リトル・ヤナギヤ「ここで特別賞の発表でーす」
やなぎや「はい、これでーす」
 

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『ハウス・ジャック・ビルト』(2018)
2018年製作/152分/デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン合作
監督:ラース・フォン・トリアー
 
リトル・ヤナギヤ「製作に関わった国多すぎじゃない?この国全部、ド変態ってことでいいわよね
やなぎや「頭がおかしいのはトリアーでしょ。個人的には『ヘレディタリー』(2018)で経験したのと同じ種類の笑いが、そこここでこみ上げたね」
リトル・ヤナギヤ「わたしはアレ、未亡人を殺した後、強迫性の潔癖症のせいで何度も何度も家の中に戻るやつ」
やなぎや「あれは笑った・・・」
リトル・ヤナギヤ「その後、死体引きずってくとこも」
やなぎや「お前は警官を、死体てんこもりの隠れ家に案内する気か、と」
リトル・ヤナギヤ「で、最強はあれよね。『にっこりぼうや』
やなぎや「死ぬかと思った・・・。家で観てよかった。映画館で観てたら笑い過ぎて不謹慎の罪で学級委員長に追い出されてる
リトル・ヤナギヤ「本作を今年ベストに挙げたinoチャンのブログを改めて読んだんだけど、ツボるわツボるわ。『未亡人すりおろし』『団子5兄弟』魔改造』!
やなぎや「inoち、『しかもトリアー、魔改造した子供をいたく気に入ったのか、その後も隙あらば画面にINさせやがる!』って」
リトル・ヤナギヤ「・・・みぞおちに入った・・・」
やなぎや「・・・私も笑い過ぎて動けない・・・」
リトル・ヤナギヤ「思ったもん。『なんでちょいちょい画面に映りこませるの!?気に入りすぎでしょ!』って」
やなぎや「いやもう、穴に落ちた後とか、ホントなにやってんの??で」
リトル・ヤナギヤ「けど、妙~に忘れられないのよね、あの感じ。くせになるわあ」
 
 
 
第3位 『オーバー・フェンス』
2016年製作/112分/日本
監督:山下敦弘

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リトル・ヤナギヤ「これ良かったわね~」
やなぎや「これ良かった~」
リトル・ヤナギヤ「職業訓練所のメンバーにそれぞれクセあって」
やなぎや「勝間田さんが最高だった。ソフトボールのメンバーに選ばれたときの『ええ~!』。わたし、あの『ええ~!』をマスターしたい」
リトル・ヤナギヤ「頑張れば。オダジョーが毎日弁当とビール二本買って部屋で食べるのは『孤独』だったのかしら?」
やなぎや「『孤独』とは感じなかったなあ。
決まった生活をすることで『俺は普通だ』って言い聞かせているようだった、人を壊す人間なんかじゃない、と。ぶっ壊れた女とぶっ壊す男が惹かれ合っては反発し合うのにヒリヒリした」
リトル・ヤナギヤ「改めて蒼井優の恐ろしさに唸ったわ。『こんな女むり』って男性目線のレビューを割と見かけたけど、そもそもアンタの人生圏内にいない女だしアンタの価値観関係ないって思う」
やなぎや「思った、思った」
リトル・ヤナギヤ「人の痛みも分からない自己評価だけは東京タワーな野郎が生意気に女選べる立場だと思ってんのかァ?お前みたいな奴が大概飲み会で女子がサラダ取り分けるの待ってたりクリプレに手編みのマフラー貰って『重い』とかぬかすんだよなこの豚野郎がって思ったわよね」
やなぎや「いや、思ってません。」
リトル・ヤナギヤ「オダジョーは、こういうのよね」
やなぎや「うん、オダジョーはこういうの!」
 
 
 
第2位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年製作/161分/アメリ
監督:クエンティン・タランティーノ

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リトル・ヤナギヤ「あ、二位なんだ?観たあと、えっらい興奮してたけど」
やなぎや「Blu-ray出たら買うかも」
リトル・ヤナギヤ「ブログには書かなかったのね?」
やなぎや「すごい濃いレビューがあちこちで上がってたからねぇ。私これは結構、ブラピとデカプの関係性とか絡みが良かったに尽きるのよね。あと、マーゴット・ロビーが映画館にいく場面が好きで」
リトル・ヤナギヤ「好きな音楽流したり、タラちゃんが好きなハリウッドの夕暮れの街をブラつかせたり、ゆるっとした流れから、事件当日に向かって締まっていく感じはすごかったわ」
やなぎや「職場の、あまり映画を観ない友達が観に行くっていうから、シャロン・テート事件を知ってるか訊いたら、やっぱり知らないんだよね。観た後、『すっごく面白かった、シャロン・テート事件聞いといてよかった』って喜んでた」
リトル・ヤナギヤ「まあ、知らなくても、カルトのヒッピーがラリったブラピにボコボコにされて、デカプの火炎放射器ここに繋がる!?ってので十分面白いんじゃない」
やなぎや「いやあ、あの火炎放射器のとこは、あ、リエコと観に行ったんだけど互いに手を握って身を捩るほど爆笑したよ」
リトル・ヤナギヤ「いい年して」
やなぎや「年は関係ないじゃん」
 
 
 
第1位 ???
リトル・ヤナギヤ「??? 一位はなんなの?」
やなぎや「来週、今年最後の更新として、レビューを書きます」
リトル・ヤナギヤ「はあ?なんのためにそんな勿体ぶるわけ?」
やなぎや「勿体ぶっているわけじゃないし。最後に一本書きたいだけだもん」
リトル・ヤナギヤ「誰も気にしている人なんかいないわよ。更新した日で100、その他の日は30くらいのPVのくせに」
やなぎや「100もあれば立派でしょうが!大体、PVとかどうでもいいんだよ。マジ興味なくて草生えるw」
リトル・ヤナギヤ「覚えたての草生えるを使いまくるのやめて」
やなぎや「じゃあもう帰って。よいお年を!」
 
 
◇それ以外
順位はつけられなかったものの、印象的だった作品は以下の通りです。
 
・青春でしょう:ワンダー 君は太陽(2017) 
監督:スティーブン・チョボウスキー
お姉ちゃんとその友達のエピソードが良かったね!けれど私としては、同監督『ウォールフラワー』(2012)が、2018年に観た映画のベスト5に入るくらいのお気に入りなので、つい比べてしまいました。
 
・思いのほか面白かったでしょう:『ロスト・バケーション』(2016)
監督:ジャウム・コレット=セラ
ブレイク・ライヴリーランボー並みのサバイバル力にうっとりする。『シンプル・フェイバー』(2018)ではめちゃめちゃカッコよかったし、ブレイク・ライヴリー大好き。
 
・最強ババアでしょう:『あなたの旅立ち綴ります』(2016)
監督:マーク・ペリントン
憎ったらしいシャーリー・マクレーンが最高だった。
 
・ジャンクーでしょう:『罪の手ざわり』(2013)
監督:ジャ・ジャンクー
S氏に教えてもらった監督。良いです。来年は、ジャ・ジャンクーを掘ります!
 
 
<オマケ>
映画じゃなくてドラマなんですけどね。今年は特に、衝撃的なのが二つありました。
 
『全裸監督』
「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません」がしばらく耳から消えない。
森田望智の体当たりぶりと、それを受け止める山田孝之に観入る。森田望智は蒼井優に憧れているそうで「天才」と言っていたけど、この人も天才肌だよなあ。あと、『オーバー・フェンス』でも思ったけど、満島真之介はいい俳優だよね。
 
チェルノブイリ
これは凄まじく面白かった。最終話はあまりの圧迫感と辛さで涙が出そうになった。
HBOのドラマは素晴らしい。
 
来年は、もっと一杯映画を観たい。
本日は以上です。チャオ。