Yayga!

イェイガ!(Yay!+映画)- 叫びたくなるような映画への思いを書き殴ります

乳腺外科で出会ったヨーダ

皆さん、こんニャちは。

本日は映画以外のことを書きます。死んだと思ったら生きてたふかづめさんの真似をするわけじゃないんだけど、新学期のバタバタやら在宅やらで、映画の記事のストックはゼロどころかマイナス、しばらく落ち着いて観られなそうだから時間稼ぎです(自分へのね)。

 

乳がん検診で引っかかる

昨年6月の健康診断で受けたマンモグラフィー&超音波(エコー)検査で「所見あり(乳腺腫瘤)」、要はしこりがあるよとの結果が出て、イヤっちゃイヤなので、夏休みを取ったとき、近くの乳腺外来のある総合病院に行ってきました。

そこで診てくれたのが、50代くらいのヨーダみたいな顔した強烈なキャラクターの先生で。この人は、都内の大学病院の乳腺外科に所属していて、毎週金曜日だけ、うちの近くの病院に出向して来ているのね。で、私の受診理由を聞いた途端、「またか!オレは健康診断結果で『所見あり』って書くヤツが大っ嫌いなんだよ。どの辺りとかどういう状態だとか何センチとか詳細を寄越せないヤツは、死ねばいいのにと思ってる」とプンプン怒り出した。

「お医者さんが『死ねばいいのに』とは」と苦言を呈すると、ヨーダ「今のはよくなかった」と反省。その後、「ちょっと、下行ってね、ビャーッとマンモ取って、その後エコー取ってビャーッと帰ってきてくれる?」。

ビャーッとできたかは分からないけれど、言われた通り検査を受けて戻ってくると、結果を見ながら「この病院さー、機械が古いのよ!特にエコーがダメ、全然見えない」と、今私がしてきたことを台無しにするようなことを言い、「ココ、悪の事務長が仕切ってんだよ、そいつが金出さない」と裏情報をリークし出した。

さらに、自分は以前別の大学病院にいたが、現在の病院に「何でも好きにしていい」とヘッドハントされ、金も全く違ったので話に乗ったなどと頼んでもない自己紹介を披露、それをフンフン聞いていた私の前に突然、撮影した写真を突きつけて「うーん、針刺そっか」と言った。

※「針を刺す」・・・ヨーダは簡単に言うが、今となれば、そんなに気楽に言わないで欲しい痛めの生体検査。私がやったのは注射針より少し太い針を麻酔なしで胸にブッ刺し、バネの力を利用して組織を採取する「コア針生検」で、取った組織を病理に回して悪性か否かを検査するのだ。

ヨーダが言うには、私の場合は微妙なラインで悪性の可能性は10%くらい、だが疑いがある以上潰しておきたい、この病院では設備がないので本来自分がいる都内の病院に来てほしいとのこと。「もう少し様子を見ましょうという先生もいるだろうが、乳がんは初期に発見して手術すれば助かる病気。皆がもっと検査に来て、痛いからと検査を避けなければ、日本の乳がん死亡率はもっと下げられるんだ!」と熱弁され、拒否するつもりはなかったので予約をした。

一応「痛いんですかね」と訊くと、「全然痛くないよ」と断言された。

 

◇大学病院へ

結論から言うと、痛かった。というか不快感の強い検査だった。ヨーダは痛くないと言う割に「血が垂れる」「服が血で汚れると困るから」と繰り返していて、後になって考えてみればそれくらい血が出るような太さの針ってことだもんね。それにしても、またマンモとエコーを受けさせられ、どんだけ私のおっぱい潰すんだ!と思った。最近では、男性でも知らない人は少ないと思うが、上下左右にめっちゃ潰して、うすーくしてX線撮影するのね。しかしヨーダによれば、地元の病院の機器では「全然見えない」ので、再度受けるのも仕方ないか。

さて、その後、あれよあれよという間に看護師さんたちがベッドなどを準備して(皆「血が垂れるからねー」と言う)、いよいよ胸に針を刺された。痛い痛い、なんだろう、刺される痛みより、ぐーっと異物が肉に入ってくる感覚とたまに神経に触れるのか身体がビクってなることの不快感、バチン!バチン!とバネがハネるたびに組織が取られていると分かる感じが気持ちが悪い。まあ、注射関係でこれまでに一番痛かったのは帝王切開の時に2回経験している脊髄麻酔で、それよりはマシなんだけど、「痛くないんだ~」と思っていた分、天国から地獄。

「先生、痛いんですけど」と文句を言うと、ヨーダの奴、「ごめんウソついた。だって、痛いって言ったらみんな受けないんだもん!」。

ヨーダのウソは許せないが、このときの結果は悪性ではなく問題なし、となった。

 

◇定期検診

さらに昨日、半年後の定期検診に行ってきた。またしても下でビャーッとマンモとエコーを撮ってヨーダのところに戻ると、写真を見ながら、早速うちの地元の病院の悪口を言い出した。「あそこホント悪の事務長が金出さないからね。あ、でも、マンモはすごいいいヤツ入れたよ。あと、敷地広げるらしくて針も刺せるようになる」。私が「じゃあ、もう御免ですけど、次に生検受ける事あったら地元で受けられるんですね」というと、ヨーダのやつ、「エコーは全然ダメだけどね。もうね、潜水艦のレーダーかってくらい何も見えない」。

マジかよ・・・。潜水艦のレーダーって。今どれくらいの性能なのか正確には知らないけども。敵の位置しか見えないイメージなんだが。

そんなことを聞かされて呆然としている私に、ヨーダは撮影した写真を突きつけて「乳腺の方はまったく問題なしだったんだけど、ついでに撮った首のとこ、甲状腺に腫瘍が見つかっちゃったから、針刺そっか」と言った。

・・・。せめてもうちょっと、前置いてから言って欲しいです・・・。今日は私、定期検診だと思って気楽に来ているんで。

でも仕方ないので、まるで『ホステル』で殺されるのを待つ女のように、首を剥き出しにして、今度は首に針を刺してきました。「痛くないから」と言われたので、「いや~、先生、前回ウソついたじゃない」と言うと、先生も看護師さんたちもドッと笑って、今度はホントにあそこまで痛くはないですよ、とのこと。これもイヤな検査だったが、痛めの注射くらいだったかな。

こちらの結果はまだだけど、この先生「可能性を潰す」主義で、わずかでも疑いがあれば、すぐに組織検査するタイプの医者だと思うのね。だから大丈夫だと思います。

ちなみに、エコー写真の結果、「あなた、43歳!?43歳のおっぱいじゃないね、若い!」と言われたので、今度から「若いおっぱいのやなぎや」と呼んで頂ければと思います。

ではまた。チャオ。