『ランボー 最後の戦場』を書こうと思ったが脱線した
先日、親友のリエコを「ランボーの新作が始まったら観にいこ」と誘いました。当たり前だと思って。ランボーの新作が始まったら映画館に行くのは、もう空気を吸うくらい自然なことだと思って。でもリエコは「私、一作も観たことないもん」と言う。優しい私は「大丈夫!私が最初から、手取り足取り導いてあげるわ」と提案しました。
そうしたらホラ、ランボーごっこができるじゃない?仕事や家事が終わるたび、「なにも終わっちゃいません、なにも!」って叫んだり。もしリエコがラーメン屋のパートをクビになったら、「ここには駐車場係の仕事すらないんだ!」って嘆くとかさ。
わたしたち、そんな遊びを繰り返してきたじゃない。
ところが、リエコのやつ何て言ったと思います?「スタローン、今は油が抜けたからまだ観られるけど、若い頃って、病気でさっぱりしたものが食べたいときに目の前に突きつけられる脂ましましのとんこつラーメンって感じだからムリ」。
アホめ・・・。
スタローンの魅力も分からずに、「メイクを取ったペニーワイズ、マジでイケメン~」などと年甲斐もなくキャッキャッとはしゃぎやがって。オーバーフォーティにはオーバーフォーティの嗜みってもんがあるだろうが。
私はスタローンが死ぬほど好きだし、なんといっても『ランボー』に『ロッキー』とものすごい作品を二つも持ってんだぞ!
大体リエコには、年齢に対する自覚が足りない。確かに異様に若くは見えるが。
先日は地元駅前で黒人にナンパされ「23歳に見えるって言われた!」と喜んでいた。声かけた黒人もびっくりだよ。毎日100人くらいに相手かまわず「キミ、23歳くらいに見えるね!」と言っているに違いないのに、本気で信じる40歳がいるとはな。
遡れば、忘れもしないタイ旅行。私もリエコも20代半ばだった。宿泊した川沿いホテルからは、駅や観光場所との行き来のために専用の船が出ていて、その船には雑用係のボーイが乗っていた。アホチャイだかパーチャイだかいう名前のお調子者で、全ての日本人の女の客に「カワイイねー」と声をかけていた。完全無視案件、なんならシャラップ案件。日本人の女が全員「かわいい~」しか言わないと思ってんじゃねえよ。
だが、人を無視することをしないリエコはアホチャイに都度応じ、そのうち「かわいいね~、メアド教えて」と言われてメアドを教え出す始末。アホチャイもびっくりだよ、多分1000分の一くらいの成功率だっただろうから。
船を使うたび、アホチャイが調子に乗ってリエコに犬のようにつきまとい、私は無視を決め込んでいたが、挙句リエコのやつ、一人優雅に川風を浴びている私を指さし、アホチャイに何て言ったと思います?
「ねえ、あの子にもメアド聞いてあげてよ~」。
アホめ・・・。
おお何ということ、アホチャイ(プレデターみたいな顔してた)が、憐れみを含んだ薄ら笑いを浮かべて私を見ている!
あの屈辱は忘れまい。
あと、道ですれ違う全ての犬に声をかけるのをやめてくれ。京都旅行に行ったときは最悪だった。やたらと犬を散歩させている人が多い場所に行ってしまい、いちいち「触らせてもらっていいですか」と声を掛けて飼い主と談笑、やっと歩き出したと思ったら、3メートル先の別の犬にも声を掛けるのだ!進まない、目的地につかない。
あと、ホームレスに道を訊くのもやめて欲しい。
ティッシュとかチラシ配りの人に丁寧に「結構です」って言わなくていいよ。居酒屋の呼び込みにいちいち「あ、他の店を予約しているんです」って言う必要もないんだよ!
でも、『IT イット“それ”が見えたら、終わり。』のことはごめん。IT全然怖くないよって私が言ったから、子供に観せちゃってギャン泣きさせたことはごめん。お宅の子供が泣いたって聞いて、うちの子供には観せるのやめたこともごめん。
そんなわけで私には、意地でもリエコを『ランボー ラスト・ブラッド』に連れて行く理由がある。本日は『ランボー ラスト・ブラッド』の予告映像解禁を祝して『ランボー 最後の戦場』をご紹介しようと思いましたが、お時間となりましたので、お別れです。
多分、これから始まる期末のせいで、しばらく更新ができません。寂しいな。チャオ。
『ワイルドライフ』
小二の娘の報告によれば、先日給食に渦巻き状のデニッシュが出た際、男子がそれを分解して細長くし、「ウ●コ!」と言ったそうで。しかも、それをやったコに他の男子が「マジでお前、天才だな・・・」と羨望のまなざしを向け、次々とデニッシュを解体し出したというのです!男子のアホ期、いつ終わるのでしょうか。
◇あらすじ
監督は、本作が初監督作品となるポールのダノちん。ジェイクが立ち上げたナイン・ストーリーズ・プロダクションズ製作作品です。
ジェイクの取り調べに、「ノオーゥ」「ノオーゥ」と気持ちの悪い声を出すダノちん(『プリズナーズ』)
◇バービー人形としてのキャリー
「おかあさん」だった人が、見知らぬ女性に見える瞬間、それを演出する小道具としての厚ぼったいピンクのカーディガンです。
頭を包んでいるスカーフは、ちょっと私には使いこなせない。あと、私はリカちゃんでなくバービー派だったの。
◇家族は再生できるか
その後、家族はどうなったのか。
そういえば、キーボードもぶっ壊してたな❤︎
映画を差し置いて中島みゆき特集
ひどい風邪を引きました。幸い会社が、社員たちのしつこい「在宅、在宅制度を導入せい!」の声を受けて試験期間を開始、週二回までテレワークOKだったので助かった。
私は見栄っ張りで、社内で「今、忙しいですか?」と相談事を持ちかけられたとき、よくいるでしょ、「今ムリ!後にして」とか「いつでも忙しいけど・・・なに」と忙しいアピールするヤツ、それが嫌いなんですよ。だから「うわああ。今ムリ」と内心では思っても、「大丈夫だよ」と言うようにしてるんです。
在宅勤務だとそれがない。客からもウチの営業からも電話が掛かって来ない(ウチの営業、電話かけてきすぎ)。何より、通勤がないことの素晴らしさよ!しかも時間差出勤も利用してるから、17時には自宅でフリーですからね。イヤ、モンスターが二匹いて、全然フリーじゃないけど。
辛いことも中島みゆきの歌と共に乗り越えてきました。
うちの娘もすっかり中島みゆき好き・・・。ちなみに我が家では「みゆきちゃん」と呼んでます。
◆70年代の歌姫
そして1980年、『うらみ・ます』を始め衝撃的な曲ばかりを収録した、ファンの間でも最も凶悪なアルバムとして語り継がれる「生きていてもいいですか」をリリース。デビューから80年代始めまで、まさに駆け抜けたという感じね。
「テレビに出ない」を貫いてきた人が、「プロジェクトX」主題歌の『地上の星』(2000)のヒットを受け、黒部ダムからの中継という条件で紅白に出場したわけだが、その後「もう、さっぶいのさっぶいのって!あーた、あたしの格好見た!?あの場所、気温何度か知っているぅ?」とぎゃーぎゃー言っていて爆笑よ。私はこの年と『麦の唄』のとき紅白をリアルで観ていたんだけど、「ああ緊張してる~!」と正座して見守ってしまい、歌どころではなかった。
あの人柄で、ああいう曲を書くこと、それがみゆきちゃんの凄さだと私は思っている。
◆御乱心時代!
◆みゆきちゃんの真骨頂は「応援ソング」ではない
・『糸』
・『ファイト!』
「ファイト」の直接的な言葉、「縦の糸はあなた」「君が笑ってくれるなら」など誰の耳にも触りがよく、「励まされた!」という感想に直結するような飲み込み易い歌詞、そういうものが応援ソングとして賞賛されることに、ちょっとがっかりしてしまったのね。
この中でも『ファイト!』は、実はトンがってる内容なんだが(地方から東京に出してもらえない若者や、男にひどい目にあった女とかディープ)、「ファーイトッ」という軽快なシャウトと徐々に明るくなっていく曲調が災いし、あっという間に大衆向け応援歌として消費されてしまった。本当は、どうしようもない場所で藻掻く人を歌った、ダークな曲だと思うんだけどね(だから曲調は明るい)。ヘンに皆が口にするようになってから、イヤになっちゃった。
◆じゃあ何が応援ソングだ
そして、サビの歌詞がこれ。
「みんなわかってるから 誰も何も言わないでくれ」
「だから最後の歌は空より明るい ばいばいどくおぶざべい」
「ネオンライトでは燃やせない ふるさとゆきの乗車券」
『ファイト!』の中にも出てくるが、地方に縛られる若者というのは、みゆきちゃんの中で一つのテーマのようだ。
「あんまり突然云うから 泣きたくなるんだ」
好きだった相手は、他の女と一緒にいて、自分を笑いものにしている。決別を告げる今夜、死んでもいいから綺麗になって、あいつを捨てなきゃよかったなと思わせたい、そんな女の意地を歌った歌なんだ。
「流れるな 涙 バスが出るまで」
◆好きな歌詞
「君は強い人だからいいね1人でも だけど僕のあの娘は」
「・・・それ以上言わないで」
「嘆かないわ愚痴らないわ もう一本タバコ頂戴」
「裁かないでね叱らないでね 思い出は物語」
・『異国』
「とりとめもない冗談になら あなたはいつでもうなづくのに やっと言葉を愛にかえれば あなたの心は急に霧もよう」
◆お気に入りのアルバムベスト3
パワフルな歌に気持ちが高揚し叫び出したくなる「夜を往(ゆ)け」(1990)。名前もカッコいい!
御乱心時代幕開け前夜、円熟の「予感」(1983)。
言うまでもなく、凶悪アルバム「生きていてもいいですか」(1980)。聴くときは要注意だ!
◆好きな曲ベストテン
『ゴールデン・リバー』
◇あらすじ
面倒くさいので、一足先に本作を取り上げたふかづめたんの『シネマ一刀両断』からパクると、
私の好きな俳優と言えばジェイクとキリアン・マーフィだが、バーミンガム辺りで威張り散らかしてばかりのキリアンと異なり、ジェイクはコンスタントに映画に出てくれるし、特に昨年は出演作公開が続いた。『世界にひとつのロマンティック』(2015)は記憶から消去するとして、キャリー・マリガンとの『ワイルドライフ』(2018)や本作は、らしいなって感じでした。ジェイカーの私としては、とても嬉しい。
◇シスターズ兄弟★珍道中
一見狂暴そうなジョン・C・ライリーは、弟のフォローに明け暮れる面倒見のいい兄貴。ライリーに関しては、そこここで垣間見られるコンプレックスの描写が、なかなかに切なくて。女性からもらったショールを夜な夜な取り出してスーハーするライリー。買った娼婦にそのシチュエーションを演じさせ、「もっと優しく」「そこはショールを見ないと!」と細かい演技指導をつける。
やらかしたのは、やっぱりアホアキンであった。
ハァ、やっぱジェイク、かわいいわ。
◇珍道中の最後は帰郷だった
兄弟は、幼少時代は父親の、そして現在は父親に代わる存在である「提督」の支配下にある。終始二人が大人になりきれていないと感じるのは、このためだろう。兄弟は、ジェイクとリズの死の犠牲を経て、父親の呪縛から解放されるため提督を殺すことを決断する。そしてクライマックスでは母親の元に戻り、ようやく失われた子供時代を過ごすことができるのだ。
いや、『卒業』を聴くと鳥肌が立つって言ってるじゃん。
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
皆さん、何か面白いことがありましたか?私は料理ばっかりしてました。
正月ボケしながら出社したら、隣の席の新潟男子が開口一番、「やなぎやさん、実家帰ったら、知らない間に妹が結婚してました」と面白い話を披露してくれました。
・知らない間に、兄が家を建てていた
・知らない間に、自分を抜かした家族全員が温泉旅行に行っていた
例え私が、このケーキは不味いと言っても、美味しいと思う人はそのケーキがどれだけ美味しいかを自信を持って語れば良い。
私も、かわいいミキちゃんや大武ユキさんに不快な思いなどさせたくないし(ユキさんは読まないだろうが。)、本当に嫌いなら、わざわざ時間を割いてブログを書いたりしない。いずれ子供達が観たいって言ったら、脇で居眠りしながら、もう一回観てもいいくらいの気持ちではある。
◇あらすじ
脚本、設定、撮影、演出、すべてが大雑把。心に響かぬ音楽も辛い。
『鬼戦車T-34』(1965)のリメイクなのかな?あちらは映画館に突っ込んだり、もっと無茶苦茶していた記憶があるが・・・。んで、バッドエンドなんだよね、当たり前だけど。
◇ストーリーを追っていきましょう
◇アップショットのカッコ悪さ
キュラキュラと不気味な音を響かせて迫って来るキャタピラを撮れ。どちらのスピードが早いか、より頑強か、操縦技術が優れているか、それを横から上から下から撮れよ。
・アーニャがそれをロシア語に訳す(ここで字幕が出る)
・イヴシュキンがロシア語で答える(字幕出る)
・アーニャがそれをドイツ語に訳す(字幕出ない)
あ、白鳥の湖のところと、バス停で待ってたら戦車来た、は面白かったと思うよ。
『犯罪「幸運」』
金蔵建~てた蔵建てた~♪
私も忙しいんです。掃除、洗濯、掃除、正月用にそれらしい料理の制作、また掃除。その合間に子供をシバき、上司のケツも蹴り上げなければなりません。
◇あらすじ
鑑賞時には、うっすいパンとハチミツを用意して臨むことをお勧めする。パンにハチミツで好きな相手の名前を書くと、なお良し。
◇カッレくん
一方カッレも、耳や唇につけていたピアスを外し、長い髪を切り、自分のこだわりを捨てることでイリーナの愛情に応える。
◇捨てる=与える
そんなわけで、私はこの映画に心を奪われました。是非、年末年始のお休みにどうぞ。ハチミツとパンを忘れないでください。
確か、Gがついたような?
『2019年に観た映画ベスト10』
◇10位から1位
やなぎや「まあ、そうです。」
リトル・ヤナギヤ「『アナと雪の女王』(2013)は好きなの?」
やなぎや「普通かなあ。圧倒的に2がよかった。エルサが自分の出生の謎に食らいつくように迫るときのスピード感が素晴らしかった。アアーアアー♪のメロディも忘れられない」
リトル・ヤナギヤ「そういえば最近、あなたの息子が鼻ほじってパクッて口にしたの見て仰天したんだけど。前作でクリストフが言ってたわね、『男はみんなやる』って」
やなぎや「シー、うちの息子の恥を晒すな!・・・びっくりして怒ったんだけど、ホントに男は皆やるのかな?」
リトル・ヤナギヤ「天下のディズニーが言ってんだから間違いないでしょ」
2006年製作/87分/アイルランド
監督:ジョン・カーニー
やなぎや「全体的に暗いしハンディカム(多分)の映像は見にくいし、お世辞にも綺麗とは言えないんだけど、歌がいい!楽器店で二人が歌を合わせるところと、ヒロインが夜道を歩きながら歌うシーンが好き」
リトル・ヤナギヤ「歌がいい、しか言えないからレビューを書かなかったのね」
やなぎや「まあ、そうです。主人公二人には、それぞれ引きずっている相手がいる。でも惹かれ合っていて、互いを支える様子が音楽を通じて静かに描かれていくんだよ」
リトル・ヤナギヤ「『これは良かった』しか言えないからブログに書かなかったのね」
やなぎや「まあ、そうだよ。松岡茉優が素晴らしかったし、ぞっとするくらいリアルだった」
リトル・ヤナギヤ「好きだった人に覚えてもらってないとか、そもそもホントにその人のことが好きだったのかも実は分かってないとか」
やなぎや「そうそう。本人は善意のつもりの友達のお節介が許せなかったり」
リトル・ヤナギヤ「でも、人と関わらずに閉じこもっては生きていけないもんね」
やなぎや「渡辺大知も良かった。最後にドアに足を突っ込んで、松岡が守っていた聖域にずいずい入って来るとこが好きね」
リトル・ヤナギヤ「松岡に自己紹介するときの『俺のこと知ってくれてます?』がキモかったじゃない」
やなぎや「確かに気持ち悪かった~、『知ってます?』でいいじゃない。でも、それも妙にリアルだった」
2008年製作/109分/アメリカ・フランス合作
監督:ダーレン・アロノフスキー
やなぎや「言われて私も『ありゃ、ないよな』って思った。けど、ラムの無骨さがいとおしくて」
リトル・ヤナギヤ「やっぱりベストはあのシーンよね」
やなぎや「ラストで跳ぶところ!」
リトル・ヤナギヤ「ちっげーよ、惣菜売り場を、めっちゃ回すとこだよ!」
やなぎや「・・・いきなり怒らないで」
リトル・ヤナギヤ「ラム・ジャム!ラム・ジャム!(`□´) 」
やなぎや「今更ながら『荒野の決闘』(1946)と続けて観ました。良かった」
リトル・ヤナギヤ「どちらも、馬車と馬の爆走シーンがド迫力だわよね」
やなぎや「そうそう・・・。ところで、2019年中にはっきりさせておきたいことがあるんだけど」
リトル・ヤナギヤ「なに?ダンナから回収できてない雑費の額?」
やなぎや「『シーン』と『シーケンス』が未だによく分からんと。例えば、上で『シーン』と言った馬車と馬の場面は『シーケンス』が正しいのかな」
リトル・ヤナギヤ「そんなの私が知るわけないじゃん。適した人を呼びましょうよ。
やなぎや「ちょ、やめて!前にふかづめさんちドンドン事件で怒られたんだから!」
やなぎや「乗合馬車が町から町へ人を運ぶわけだけど、その中の人間模様が良かった」
リトル・ヤナギヤ「『荒野の決闘』も同じよね。弟殺しと牛泥棒を追っていたはずなのに、保安官になって街に居ついちゃって、一目惚れしてダンスまでしてるぞオイ」
やなぎや「ジョン・ウェインの、演技してんだかしてないんだか分からない演技が魅力的だった。ブラっと来てブラっと帰る、みたいな」
リトル・ヤナギヤ「日本映画で言うと、三船敏郎っぽいわね」
リトル・ヤナギヤ「・・・?5位がトンだわよ」
やなぎや「第5位はギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』(2013)です。ぱちぱちぱち」
リトル・ヤナギヤ「なんで書かないの」
やなぎや「綺麗と熱いと面白かった、しか言えないから。こういうの、感想書けないやつなんだよ~。とにかく5位は『パシフィック・リム』です!」
やなぎや「言葉もなにもかも情報量が多いから苦手な人もいると思うけど、美しくてパワーがある作品だった。あとやっぱり時代劇が好きね」
リトル・ヤナギヤ「あの場面で、全部持っていかれるわ」
やなぎや「全部観ているわけじゃないけど、面白い試みをする監督だと思っていてチェックはしてる。来年5月、山田裕貴主演の『燃えよ剣』が楽しみ!」
リトル・ヤナギヤ「主演、違うわよ」
やなぎや「え!?・・・山田くんは徳川慶喜役!?主演は岡田准一??土方には年齢行き過ぎでしょ。山田くんでいいよ、きっとうまくやるよ?」
リトル・ヤナギヤ「だからって、いきなりあのレベルの主役はないわよ」
やなぎや「それより今、もえよけんって打ったら『萌えよ健』って出てきたんだけどww健だれww草生える」
リトル・ヤナギヤ「今年一番どうでもいいわ」
◇特別賞
2018年製作/152分/デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン合作
監督:ラース・フォン・トリアー
やなぎや「頭がおかしいのはトリアーでしょ。個人的には『ヘレディタリー』(2018)で経験したのと同じ種類の笑いが、そこここでこみ上げたね」
リトル・ヤナギヤ「わたしはアレ、未亡人を殺した後、強迫性の潔癖症のせいで何度も何度も家の中に戻るやつ」
やなぎや「あれは笑った・・・」
リトル・ヤナギヤ「その後、死体引きずってくとこも」
やなぎや「お前は警官を、死体てんこもりの隠れ家に案内する気か、と」
リトル・ヤナギヤ「で、最強はあれよね。『にっこりぼうや』」
やなぎや「死ぬかと思った・・・。家で観てよかった。映画館で観てたら笑い過ぎて不謹慎の罪で学級委員長に追い出されてる」
リトル・ヤナギヤ「本作を今年ベストに挙げたinoチャンのブログを改めて読んだんだけど、ツボるわツボるわ。『未亡人すりおろし』『団子5兄弟』『魔改造』!」
やなぎや「inoち、『しかもトリアー、魔改造した子供をいたく気に入ったのか、その後も隙あらば画面にINさせやがる!』って」
リトル・ヤナギヤ「・・・みぞおちに入った・・・」
やなぎや「・・・私も笑い過ぎて動けない・・・」
リトル・ヤナギヤ「思ったもん。『なんでちょいちょい画面に映りこませるの!?気に入りすぎでしょ!』って」
やなぎや「いやもう、穴に落ちた後とか、ホントなにやってんの??で」
リトル・ヤナギヤ「けど、妙~に忘れられないのよね、あの感じ。くせになるわあ」
2016年製作/112分/日本
監督:山下敦弘
やなぎや「これ良かった~」
リトル・ヤナギヤ「職業訓練所のメンバーにそれぞれクセあって」
やなぎや「勝間田さんが最高だった。ソフトボールのメンバーに選ばれたときの『ええ~!』。わたし、あの『ええ~!』をマスターしたい」
リトル・ヤナギヤ「頑張れば。オダジョーが毎日弁当とビール二本買って部屋で食べるのは『孤独』だったのかしら?」
やなぎや「『孤独』とは感じなかったなあ。決まった生活をすることで『俺は普通だ』って言い聞かせているようだった、人を壊す人間なんかじゃない、と。ぶっ壊れた女とぶっ壊す男が惹かれ合っては反発し合うのにヒリヒリした」
リトル・ヤナギヤ「改めて蒼井優の恐ろしさに唸ったわ。『こんな女むり』って男性目線のレビューを割と見かけたけど、そもそもアンタの人生圏内にいない女だしアンタの価値観関係ないって思う」
やなぎや「思った、思った」
リトル・ヤナギヤ「人の痛みも分からない自己評価だけは東京タワーな野郎が生意気に女選べる立場だと思ってんのかァ?お前みたいな奴が大概飲み会で女子がサラダ取り分けるの待ってたりクリプレに手編みのマフラー貰って『重い』とかぬかすんだよなこの豚野郎がって思ったわよね」
やなぎや「いや、思ってません。」
リトル・ヤナギヤ「オダジョーは、こういうのよね」
やなぎや「うん、オダジョーはこういうの!」
2019年製作/161分/アメリカ
監督:クエンティン・タランティーノ
やなぎや「Blu-ray出たら買うかも」
リトル・ヤナギヤ「ブログには書かなかったのね?」
やなぎや「すごい濃いレビューがあちこちで上がってたからねぇ。私これは結構、ブラピとデカプの関係性とか絡みが良かったに尽きるのよね。あと、マーゴット・ロビーが映画館にいく場面が好きで」
リトル・ヤナギヤ「好きな音楽流したり、タラちゃんが好きなハリウッドの夕暮れの街をブラつかせたり、ゆるっとした流れから、事件当日に向かって締まっていく感じはすごかったわ」
やなぎや「職場の、あまり映画を観ない友達が観に行くっていうから、シャロン・テート事件を知ってるか訊いたら、やっぱり知らないんだよね。観た後、『すっごく面白かった、シャロン・テート事件聞いといてよかった』って喜んでた」
リトル・ヤナギヤ「まあ、知らなくても、カルトのヒッピーがラリったブラピにボコボコにされて、デカプの火炎放射器ここに繋がる!?ってので十分面白いんじゃない」
やなぎや「いやあ、あの火炎放射器のとこは、あ、リエコと観に行ったんだけど互いに手を握って身を捩るほど爆笑したよ」
リトル・ヤナギヤ「いい年して」
やなぎや「年は関係ないじゃん」
リトル・ヤナギヤ「??? 一位はなんなの?」
やなぎや「来週、今年最後の更新として、レビューを書きます」
リトル・ヤナギヤ「はあ?なんのためにそんな勿体ぶるわけ?」
やなぎや「勿体ぶっているわけじゃないし。最後に一本書きたいだけだもん」
リトル・ヤナギヤ「誰も気にしている人なんかいないわよ。更新した日で100、その他の日は30くらいのPVのくせに」
やなぎや「100もあれば立派でしょうが!大体、PVとかどうでもいいんだよ。マジ興味なくて草生えるw」
リトル・ヤナギヤ「覚えたての草生えるを使いまくるのやめて」
やなぎや「じゃあもう帰って。よいお年を!」
◇それ以外
ブレイク・ライヴリーのランボー並みのサバイバル力にうっとりする。『シンプル・フェイバー』(2018)ではめちゃめちゃカッコよかったし、ブレイク・ライヴリー大好き。
憎ったらしいシャーリー・マクレーンが最高だった。
「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません」がしばらく耳から消えない。
森田望智の体当たりぶりと、それを受け止める山田孝之に観入る。森田望智は蒼井優に憧れているそうで「天才」と言っていたけど、この人も天才肌だよなあ。あと、『オーバー・フェンス』でも思ったけど、満島真之介はいい俳優だよね。
これは凄まじく面白かった。最終話はあまりの圧迫感と辛さで涙が出そうになった。
HBOのドラマは素晴らしい。
本日は以上です。チャオ。